【鍼灸治療院】「鍼が怖い」と言われてしまう原因とは?
鍼灸治療院の先生から、
「鍼灸治療について紹介すると、怖いと言われてしまう」
というご相談をいただきました。
一般の人の感覚では「はり」という言葉には「痛い」「刺さる」「危険」といったイメージがつきまとうものです。
ですので、鍼治療に対して患者さんが「痛いんじゃないの?」「危険じゃないの?」といった感想を持ってしまうのは、無理もない話だと言えます。
では「これを回避する方法はないのか?」というと、完全に回避する方法は現時点では無いかもしれません。
ただし、改善する方法はあります。
重要なのは、「その治療がなぜ患者さんに必要なのか」を、患者さんにしっかりと伝えられるどうかです。
さらには、鍼の治療そのものがどのように作用し、それによってどのような改善が生まれるのか。このようなポイントを、患者さんにしっかりと伝えることです。
ほとんどの人は鍼の現物を見たこともありませんので、どれくらいの太さなのかも知りません。
刺したこともないので、当然のように痛みがどれ程のものなのかも知りません。
中には,衛生面を心配される方もいるでしょう。
このような患者さんの不安をしっかりと解消してあげるためにも、鍼のメカニズムや効果、安全性やリスクなどについて、しっかりと説明することが必要不可欠です。
こうすることで、「治療そのものには興味あるが、鍼は怖い」という方であれば、考えを改めてくれる可能性が出てきます。
ただし場合によっては、患者さんの「怖い」という台詞が、ただの断り文句になっているケースもあります。
「怖い」
「痛そう」
「身体に変なことが起こるかも」
このようなこと言われると、先生としては患者さんに何も言えなくなってしまいます。患者さんもそれをわかった上で、治療を断るために「怖い」と口にするケースがある訳です。
いずれにせよ「怖い」が断り文句かどうかを見抜くためにも、患者さんに鍼治療の詳細をしっかりと伝えてあげることは必要不可欠です。
鍼に対する「怖い」というイメージを完全に払拭することは難しいかもしれませんが、こうすることで、ある程度状況を改善することはできるでしょう。