治療院が継続課金制度(会員制度)を絶対にやってはいけない理由
いつからか継続課金制度(会員制度)が治療院業界に持ち込まれ、この制度を導入している治療院も少なくないようです。
この継続課金制度とは、毎月一定の金額(会費)を患者さんに支払っていただく、ある種の会員制度のようなものです。
例えば、患者さんが毎月5000円の会費を支払えば、通常5000円の治療費が3000円で済む…といった制度です。
つまり、1回治療を受けると2000円分お得になるので、月に3回以上通院すれば、6000円分お得となり、会費5000円分以上のメリットを得られるということになります。
…ここで、一つ疑問があります。
この継続課金制度によって、治療院側は、
・来院回数が増える
・転院されにくい
・LTV(患者生涯価値)が上がる
・来院に関係なく固定の売上が上がる
といったメリットがあると言われていますが、本当にそうでしょうか?
私は、この継続課金制度という手法は、治療院で採用するには“危険極まりない仕組み”だと断言します。
確かに、この継続課金制度は、フィットネスジムやリラクゼーションサロンのように、顧客が継続的に通うサービスにおいては活用できるノウハウかもしれません。
ただ、最初から1年以上に渡って継続的に来院することを前提としたこの仕組みを治療院が取り入れてしまうと、後々大きな問題となってきます。
症状が改善し、来院しなくなっても会費が引き落とされる…これに納得する患者はいないでしょう。
実はこの「利用しなかったのに返金されない会費」にまつわる法律問題が、フィットネスクラブなどの継続課金サービスで多発していることは、意外と知られていません。
この類のトラブルは、一度でも表だってしまったら大変です。治療院でどんな口コミが発生するか想像してみてください。…そんなトラブルに巻き込まれたくはありませんよね。
もしも、継続課金制度を取り入れようか悩んでいるのであれば、絶対にやめておくことをお勧めします。