【整骨院開業】家賃の安い物件で気をつけたいこと
整骨院・治療院の開業を考えている先生からいただくご質問の中でも多いものが「物件」に関するご質問です。
いくつかの立地情報とあわせて「この物件が気になるので意見をください」といった質問が寄せられることもあります。
先日は「駅から徒歩2分、住宅物件で家賃6万円」といった物件について質問をいただきました。
まずお伝えしておきたいのは、物件が院の経営に適しているかどうかを判断するためには、本来であればもっと多くの情報が必要だ、ということです。
例をあげれば、交通量、(視認性)物件の目立ち具合、看板設置の可否、看板の大きさや設置方法、周辺の人口数や年齢層、物件の広さ、間取り・・・などです。
これに加えて、どんな患者さんを集める、どのような治療を提供する・・・といった事業プランも必要となります。
このような多くの情報がなければ、物件が院経営に適しているかどうかを総合的に判断することはできません。
ちなみに大手コンビニエンスストアでは出店に際して1500項目の情報を集めて検討するそうです。
ただ、「住宅物件で家賃が安い」という、このわずかな情報からわかることもあります。
それは、この物件は「集客面でとても苦労をすることになる」ということです。
もちろん「どのエリアの物件か」ということも関係しますが、家賃の安さと住宅物件であることを加味すると、人通りが少なく視認性の低い物件であることは明らかです。
飛び込みの患者さんは期待できません。ホームページやチラシの反応率にも影響します。
しっかりとした集客プランが無い限り新患数が少ないので、高い継続来院率を維持しなければ、苦戦は必至です。
開業には、しっかりとした開業計画が必要不可欠です。
近年は、整骨院の新規開業は大変難しくなってきていて、中途半端な開業計画を立てたために、1年以内で廃業する、というケースも多発しています。
ですので、開業を検討されているのであれば、治療院の原理原則を学びながら、開業に向けたプランをしっかりと練ってください。