整骨院を開業する前に知っておきたい立地条件の話
治療家の先生から一般的な質問として多いのが、開業についての質問です。特に、整骨院の立地条件についてのご質問をよくいただきます。
先日は、「二階以上の空きテナントで整骨院を開業する際の注意点はありますか?」というご質問をいただきました。
重要なことなのですが、一階の路面店より二階の店舗のほうが認知率は低くなる、ということを覚えておいてください。加えて言えば、三階だと認知率はさらに低下します。(ちなみに二階以上の店舗のことを空中階店舗といいます。)
空中階店舗は、院の存在すら知られない可能性がありますし、日常生活で行き交う人々のウォークイン(飛び込み)も少なくなってしまいます。
例外的なケースで言えば、たとえば「二階に巨大な看板が設置できる」ですとか「一階の路面に大きな看板を立てられる」・・・といった条件があれば、認知率の低さをカバーができることはあります。
それでも、基本的には一階の店舗と二階の店舗では、比較にならないほどに認知率が変わってくると考えて良いでしょう。
なお、認知率の低さは、チラシからの集客率やホームページからの集客率も悪化させてしまいます。
チラシやホームページを見た人が、記憶の中にあるその院のことをすぐに思い浮かべることができるかどうかが重要です。
新規開業に向けての店舗を探しているのであれば、新規の患者さんを集めることが重要ですから、この点をよく押さえておかなければなりません。空中階の店舗は路面店舗に比べて家賃が安いというメリットはありますが、集客方法に工夫がなければ集客力は格段に低いということです。
整骨院の集客は一筋縄ではいかないものです。チラシをまいたから・ホームページをつくったから、患者さんが来る・・・とはなりません。
「新規患者さんを何人集めよう」「ではそのためにはどうすれば良いか?」といった戦略をしっかりと考えることを心がけましょう。