本質的な治療院経営ノウハウを身につけたい先生のための、

あなたの「商圏」はどこ?

あなたは、ご自身の治療院の商圏について把握していますか?

院の商圏についてしっかりと理解しているかどうかは、治療院経営の成功を左右するポイントの1つです。

治療院にとって最もコアな商圏とは?
今まで私は、北は北海道から南は沖縄まで、約300の治療院の商圏調査をしてきました。

もちろん商圏範囲は、治療院の地理的な要因によって大きく左右されますが、治療院を中心として半径500m以内が最もコアな商圏になり、通常半径2~3以内キロが商圏になります。

これが田舎の場合は、5キロ程度まで拡がる場合もあります。

この、エリアに居住している人や、エリア内に職場などがある方たちが、あなたの治療院の患者さんになる可能性が高い人達になります。

遠方から来院される患者さんについて

もしもあなたが、

・“ゴッドハンド”と呼ばれるような治療家だったら…
・PPC広告などのネット広告で専門性を訴えていたら…
・「治療家10選」といった本に掲載されるように広告費を支払ったら…

評判を聞いて遠方から来院される患者さんが増えるでしょう。

実際私もこれまで、大阪から東京に毎週新幹線で通うような患者さんや、北海道から飛行機で来院される患者さんを見てきました。

高い交通費を支払ってまで遠方から来院してもらえたら、治療家としてとても嬉しいですよね。

ですが現実的に考えて、遠方から来院される患者さんがあなたの治療院経営に与える影響は、果たしてどの程度でしょうか。

レアケースですから印象には強く残るかもしれませんが、実際には治療院の売り上げにはほとんど影響がないはずです。なぜなら、わざわざ遠方から来院される患者さんは、母数が少ないだけでなく、来院回数も少ないはずだからです。

遠方の患者さんが週2回通い続ける…というのは、現実的ではないのです。

院の商圏を把握する方法

ぜひ地図を買ってきて、患者さんのカルテをもとに住所地をマッピングしてみて下さい。そして、マッピングしたら以下の数を数えてみてください。

あなたの治療院から…

1,半径500m以内のエリア
2,半径500m~1kmのエリア
3,半径1~2kmのエリア
4,半径2~3kmのエリア
5,半径3~5kmのエリア
6,半径5~10kmのエリア
7,半径10km以遠のエリア

この中で、全体の80%が含まれる範囲があなたの治療院の商圏です。

さらに、今度はエリア別に来院回数を調べてみて下さい。圧倒的に近距離エリアの患者さんの平均来院回数が多いはずです。

あなたの治療院の商圏範囲は把握できましたか?治療院経営に大きな影響を与える、来院回数の多い患者さんはどのエリアの患者さんだったでしょうか?

次は、そのエリアの人口が何人ぐらいなのか調べてみましょう。市区町村のホームページでも簡単に調べられますし、男女別、年代別も分かります。そのエリア内で、どれくらい人口が増加しているのか、どれくらい減少しているのかも調べることができます。

さらに、商圏が被っている同業他院が何院あるかもすぐに調べてみましょう。

商圏を把握せずに新規患者をたくさん集めてしまうと、自ら治療院の寿命を縮めてしまうことになります。

そのような事態にならないためにも、しっかりと院の商圏について理解しておきましょう。

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