理想的な患者は、本当に集客可能なのか?
治療院を経営する中で、「良い患者さんに恵まれたい」と思う先生は少なくないと思います。
ここでちょっと考えていただきたいのですが、治療家であれば誰もが望むような「理想的な患者さん」とは、どんな患者さんでしょうか?
私は、
・先生が提案した治療計画通りに来院してくれる患者
・必要な治療を料金に関係なく受け入れてくれる患者
そんな患者さんが理想的な患者さんだと考えています。
仮に新患の数を今の2倍に増やすことができたとしても、カルテの枚数を2倍にすることが困難なのは明らかです。それ以前に、商圏人口が地域によって限られている以上、短期的に大量の新患を集めることは可能かもしれませんが、それを長期間継続するのは無理があります。
新患集客に力を入れるよりも、治療計画に従ってくれる患者さんが来院してくれれば、保険診療比率の高い接骨院などであれば、容易に平均単価を2倍にすることができます。また、現状として週1回や2週間に1回しか来院しない患者さんがいるのであれば、平均来院回数を2倍にすることは決して難しいことではありません。結果的に、短期間で売上を2~3倍に引き上げることもできますし、継続来院率も上げることができるのです。
さて、ここで考えてほしいのですが、理想的な患者を集めたいとなっても・・・
「忙しくて週1回しか来られません」
「高くて続けられません」
「保険で治療は出来ないんですか?」
「予定がわからないので後で予約の連絡をします」
と、言う患者さんが現れるでしょう。
そんなとき、
「忙しい患者さんだから仕方ない」
「やっぱり患者さんは安くないと納得しない」
というように考えて、諦めてはいませんか?
ハッキリと断言しますが、理想的な患者さんを集める方法は存在します。ストレスを抱えることなく、先生が提案した効果的な治療を必要な回数、最適な頻度で受けてもらえる患者さんを集める集客方法があるのです。
しかもそれは低コストで実施でき、集客数の予測もできる優れた集客方法になります。この方法が効果的なことは世界中の治療院の実践とその結果からも明らかです。私の経験でも、8万6千人の患者による延べ100万回を超える来院データによって裏付けがされています。
それは「紹介」です。
紹介患者の継続来院率とネットやチラシといった広告よる継続来院率には決定的な差があります。平均単価にも大きな差が厳然とあるのです。
「あぁ、紹介か。それがいいのは分かっているけど・・・」
そんな声が聞こえてきそうですが、そんな声を上げる先生は、紹介だけでは人数が少ないと思われているのかもしれません。実は、紹介の仕組みをしっかり理解して、実践すれば、治療院経営に十分すぎる新患が集まります。人数が少ない、来月の新患数が心配になるのは紹介の仕組み化ができていないからです。
「紹介でも理想的な患者が来るとは限らない」と考える先生もいるかもしれません。しかし、それが起きるのは紹介元患者への対応に何らかの誤りがあるからです。
一例ですが、
・痛みにフォーカスし過ぎている
・根本原因の理解が得られていない
・治療計画がしっかりと説明できていない
・一度の施術結果を評価ポイントにしている
このような、原理原則から外れたことを行っていれば、紹介患者なのに理想的ではない患者さんが来院されることもあるわけです。治療の4ステップ(問診・検査・カウンセリング・施術)を適切に実施していれば、紹介患者が理想的では無いケースなど発生しません。
だからこそ、院の経営を支えてくれる理想的な患者さんを集めるために、小手先のやり方に捉われずに、治療院経営の原理原則に沿った、治療の4つのステップを確実にやっていきましょう。