本質的な治療院経営ノウハウを身につけたい先生のための、

「問診セミナーの罠」と「目指すべきリピート率の目安」について

問診方法を教えるセミナーが最近流行っているようです。

リピート率を上げるには問診が重要ということでしょうが、ここでひとつ考えていただきたいことは、「そもそも問診とは何なのか」ということです。

果たして、これをきちんと理解している先生が一体どのぐらいいるのでしょうか? 私が知る限り、多くの先生はこの質問に明確な答えを持っていません。

治療には「問診、検査、カウンセリング、施術」の4つのステップがあります。 この4つのステップは全て、患者さんが「本当に治るための継続来院」をしてもらうために絶対的に必要になります。

これらのステップの一つでも不十分なものがあれば、患者さんは数回の来院で離脱してしまうのです

問診は非常に重要です。これに異論はありません。ですが問診は、この「治療の4ステップの一つでしかありません。ですから、問診のやり方を習っただけで治療院が劇的に良くなることはありえません。

・今まで痛みに関する問診しかしてこなかった先生
・保険請求の為の問診しかしてない先生
・2回目リピート率が70%に満たない先生

こういった先生に関しては、確かに、少し「問診」のやり方を変えるだけで、リピート率は改善するでしょう。ただし、すぐに頭打ちになり経営の状態が根本から変わることもないはずです。

安定した経営で、10年・20年と継続していく治療院を築くためには、リピート率90%以上は最低条件です。この90%以上という数字は経験した事が無い先生にとっては高いハードルに感じるかもしれませんが、「問診・検査・カウンセリングの原理原則」をしっかりと身につければ誰もが達成できます。

「治ったら何がしたいですか?」
「痛みがこれ以上強くなったら生活にどのような問題が生じると思いますか?」

このような質問を患者さんにしているうちは、おそらく「リピート率90%」なんて言われても現実味が湧かないかもしれません。ですが、原理原則に沿った経営を理解している方であれば、「どうすれば今の限界を超える治療院経営が実現するか」が、手に取るようにわかります。問診だけでは、治療院経営は根本から変わらないのです。

そして、治療を行う上でもっと重要なことがあります。それは、2回目だけのリピートを意識しての治療をしてはならないということです。

患者さんのほとんどは慢性的な身体の問題を抱えています。ですから、少ない回数の治療で一時的に痛みを取ることは本当の治療効果を上げることとかけ離れてしまいます。

小手先のテクニックで2回目のリピートを獲得することを目指すのではなく、「問診、検査、カウンセリングの原理原則」に沿った治療を施し、患者さんを本当に治すためにも、8回、16回、24回と継続して来院してもらうことを目標としましょう。

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