なぜ一人治療院でも受付を雇うべきなのか?
治療院業界には、受付も雇わずに一人だけで経営している治療家の先生がたくさんいます。飲食店でいうと、おやじひとりで営んでいるラーメン屋…という感じでしょうか?
飲食店であれば、満席にならない限りそれでも大丈夫です。何故なら、しっかりと料理を提供してさえいれば、ほとんどのお客様は満足されるからです。
ところが、治療院だとそうはいきません。たとえ施術中であっても、電話が鳴れば施術を止めて電話に出る必要がありますし、誰かが来院すれば手を止めて声をかける必要があります。
先生:
「ちょっと待ってもらっていいですか?」
「…お待たせしました、すみません。」
患者さん:
「いいですよ」
こんな会話が、先生と患者さんの間で交わされることになります。
さて、この時、患者さんが心から「いいですよ」と思っているかというと、そうではありません。
正確には、
「先生一人しかいないんだからしょうがないでしょう」
という意味だということを知っておいてください。
電話や来院対応のせいで先生が治療に集中してくれてはいないことが明白ですし、これでは患者さんが納得してくれることはありません。
リラクゼーションであれば、手を止めた時間余分にマッサージすればいいと思いますが、治療院だとそうはいきません。
ちなみに、「施術中は留守電にして電話にでない」という方もいらっしゃるかもしれませんが、それはそれで問題です。
もしも先生が、「患者さんが少ないから、増えるまでは受付を雇わない」とお考えであれば、受付を雇わないから患者が増えないケースもある、ということをぜひ知っておいてください。