治療院の “報告・連絡・相談(ホウレンソウ)” がうまくいかない意外な原因とは?
スタッフを雇用している治療院の先生からよくいただく質問のひとつが、
「ウチのスタッフはホウレンソウがうまくできないんです
どうすれば、ちゃんとできるようになりますか?」
といったものです。
ホウレンソウとは、「報告」「連絡」「相談」の略語ですが、確かに、治療院を経営する立場にある先生にしてみれば
・患者さん
・他のスタッフ
・地域の住民
・取引がある会社やパートナー
このような方々と自分の治療院の間で起きたことについて、しっかりと把握しておきたいですよね。だからこそ、「ホウレンソウ」をまめにしてほしいのもわかります。
ただ、その一方で、
「ウチのスタッフは、何でも質問してきて
自分で何一つ判断できないので困ります。」
というご相談もきています。
スタッフがホウレンソウをしてくれない治療院と、ホウレンソウをしすぎる治療院…
一見これらは、正反対の状況のようですが、実は多くの場合、原因は同じ部分にあるものだったりします。
その原因とは「院長のスタッフに対するホウレンソウが不十分である」ということ。
「ホウレンソウ」というと下位者(スタッフ)が上位者(院長)に対して行うものという認識を持った人が多いのですが、実は重要なのはその逆です。
上位者(院長)が下位者(スタッフ)に対して
・院の経営方針や計画
・治療方針や理念
・ケース別の判断や対処
こういったことについてしっかりとホウレンソウしていないので、スタッフからのホウレンソウも無いのです。
もしくは、何をホウレンソウして何を自分で判断すべきかがわかっていないので、後で怒られないように何でも相談してしまうのでしょう。
院内でのスタッフ間のコミュニケーションに問題を実感したら、まずは何よりも見なおさなければならないのは、院長自身のホウレンソウです。日頃から横着せずに、しっかりした報告・連絡・相談を心がけましょう。