経営不振の原因は本当に「新患集患」か?
経営課題は何ですか?とお聞きすると治療院経営者の多くが「新規患者集客」を課題に挙げられます。
でも本当にそうなのでしょうか?
毎月どの程度の新規患者が必要なのでしょう。面白いことに新規患者集客が必要と回答するほとんどの方にはその人数が明確に分かっていません。人数はわからないけど売上が少ない、毎日の患者数少ないのは「新規患者集客が不十分だから…」と思い込んでいるんですね。
シュミレーションとして新規患者が毎月20人増えたら十分な売上金額になるのか実際に計算してみてください。
売上=患者数×平均単価×来院回数
売上は上記の計算式ですから
例1.整骨院の場合、
平均単価が1800円で、
月平均4回来院されているのなら
売上の増加額は
20人×1800円×4回=144,000円
たったこれだけです。
ではもう一例。
例2.整体、カイロプラクティックの場合でも
平均単価が5000円で
月平均2回の場合
売上の増加額は
20人×5000円×2回=200,000円
にしかなりません。
これでは治療院経営上の課題が解決できるとは思えませんね。毎月の新患集客数を現在から100人以上増加させますか?それって現実的でないことはご理解いただけるはずです。治療院は地域密着型ビジネスです。あなたの治療院の商圏に何人の居住者が居ますか?
そのうち身体に悩みのある方は何割・・?
病院ではなく治療院を選択するのは何割・・・?
競合院ではなくあなたの院を選ぶのは何割・・・・?
毎月100人新患なら何か月持ちますかね~?
こうやって考えると新患集客の限界点は以外と低いことに気が付くはずです。そうなんです。ほとんどの治療院の優先経営課題は新規患者集客ではないのです。